ミャンマーのニュースを見ると思い出すこと1
ミャンマーで起きた軍によるクーデターから既に4か月が経過した。
ニュースで見る限り治安部隊による国民への弾圧は収まる気配が無く、ニュースを見るたびに旅行中に親切にしてくれた人々や、旅行中の出来事を思い出すことがある。
tomtomは2006年に初めてミャンマーを旅行で訪問して以来、何度かミャンマーを訪問したことがある。その中でも印象に残っている出来事を当時の日記と記憶を頼りに書いてみようと思う。
軍出身のテイン・セイン氏が大統領に就任した翌年の2012年、最大都市ヤンゴンに空路降り立った。当時はまだミャンマー訪問にはビザが必要だった為、バンコクのミャンマー大使館で取得。
夕方にビザを受け取った後、そのままミャンマー航空機でバンコクからヤンゴンへ向かった。
機内は意外にも満席だった。乗客の話す言語やパスポートを見ると、ほぼ全員ミャンマー人のようであった。
ヤンゴンに向けて航空機が降下するにつれ、機窓から見えるヤンゴンの街並みが恐ろしく暗かった。離陸後の機窓から見えるバンコクの高層ビルが眩しかったのとは対照的で、段々と不安になったのを覚えている。
航空機のタイヤが滑走路に接地した瞬間、多くの乗客が「イェー!!」と叫ぶと同時に拍手喝采が起こった。ある者は指笛で「ピュイー!!」と鳴らし、ある者(というかほとんどの乗客)は立ち上がりCAさんに怒られる(制止される)。
帰国を心から喜んでいる、ということだろうか?それとも単に航空機に乗り慣れていないだけか?
ヤンゴン空港の入国審査ではミャンマー人とそれ以外で列が分かれていた。
搭乗したミャンマー航空機の乗客は、どうやらミャンマー人以外の外国人はtomtomを含めて2人だけのようだった。
タクシーでヤンゴン市内へ向かう。
街の規模は大きいようだが、車は少なく街灯は暗く景気が良いようには見えなかった。
自分の父親が若い頃乗っていたのを写真で見たような古い日本車が走っていた。
まるでタイムトラベルをしているようだった。
「とんでもないところに来たな…」正直そう思った。
翌朝、街中を歩こうとホテルから出た直後、一人の男に声を掛けられた。
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